Primeヘッドホン・プリアンプを120%楽しむ!
ヘッドホンの能力は、安定した駆動力により大きく引き出されます。さらにステレオ信号をそれぞれ確実にヘッドフォンの左右のユニットに伝達することで、各チャネル間のセパレーションがあがり音楽の表情をさらに豊かに楽しむことができます。ここでは、PRIMEの標準ジャックをそれぞれ、左、右専用に使ったデュアルドライブ用のケーブルについてご紹介します。
小さい筐体のアンプですが、その優れたドライブ能力をさらに楽しむことができるのが、デュアルドライブの魅力です。
写真 山本敦
デュアルドライブの発想は超シンプル!
PRIMEには、標準ジャック出力が2系統あります。これをそれぞれ片チャンネルだけを使うというシンプルな発想がデュアルドライブ駆動です。市販されている専用ケーブルはありませんが自分で作ることが可能です。小社のゼンハイザーは、オリジナルのケーブルを生かして、左右別々に秋葉原のオヤイデさんで標準ジャック2個を追加配線してもらう改造をしてもらいました(写真左)右は純正のままです。このゼンハイザーの場合はケーブルも非常にグレードが高かったことと、そして何より独立駆動の改良効果をなるだけ分かりやすく評価してもらため、同じケーブルで改造しました。
簡単な専用ケーブル作り。まず極性の確認から
プラグにはLRそれぞれのプラス側の端子、共通のグランドがあります。ヘッドホン用のジャックもオヤイデさんなどの専門店では色々なバリエーションが販売されています。ヘッドホンに合わせてデザインも選べます。ケーブルもアンプのパワーを確実に伝達するためのキーパーツです。プライムの場合、音の傾向としては、とても素直ですので、標準的なハイグレードケーブルを使って試作してみました。
キャノンコネクターを使っている場合も同じく極性をチェックして標準ジャックへの変換を行うことでデュアルドライブ化に対応することができました。
標準ジャック2つを使って左専用と右専用に配線
ヘッドホン・ジャックにはチップ、リング、スリーブなどと呼ばれる端子があり、それぞれに両チャネルのプラス側、マイナス側が下記のように割り当てられています。本来のステレオ配線では、当然ながらプラス側はチップもリングも配線する訳なのですが、左チャネルはチップだけ、右チャネルはリングだけ使います。従って右左を間違えてアンプ側に接続すると、音が出ません。マーキングなどをして右左を識別できるようにしました。
ご注意
ヘッドホン・メーカーでは断線やショートの問題からケーブルの改造などを行った場合に生じたトラブルについて保証対象外とすることが多いので、こうした改造は自己責任で行う必要があります。極性やメーカーのケーブルの仕様は公開されていない機種やブランドもありますのでご注意ください。
試作品協力 オヤイデ電気秋葉原店 03-3253-9351 http://oyaide.com/catalog/info_tenpo.html
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