マリア・カラスの3つの声
よくオペラ好きの間では、マリア・カラスには、「3つの声がある」といいます。
ピアノの鍵盤を想像してみてください。ドとドの1オクターブのなかに、8つの白鍵と、5つの黒腱があると思います。これを、1つずつくまなく音域をあがっていくのを「半音階スケール」というのですが、マリア・カラスが、声でかけあがっていく「半音階スケール」が「急速なパッセージ」(音の並び、ひとかたまり)のときも、これが抜群に上手だということ。
2つめは、「トリル」と呼ばれる、2つの音を装飾する音をマリア・カラスがうたうときが蝶のようにデリケートな表情をみせます。また、「レガート」とよばれる音をゆっくりと途切れさせずにうたうときのなめらかさは、カラスならではの素晴らしさです。3つめは、カラスの並外れた声の大きさゆえに、ドラマチックな歌声だということがあります。この「カラスの3つの声」のことは、英EMIのプロデューサー ウォルター・レッグが最初に言い出したことでした。つまり、マリア・カラスは、歌声だけで、舞台の様子を数々の声を使って、表現することができる希有な存在なのでした。
本作で、父親リゴレットで共演を果たしたバリトンのティト・ゴッビは語りました。
「歌手にとって、完全さを永遠に求め続けることはとりわけ過酷なことである。歌手は他の音楽家と違って、自分自身楽器であるからだ。歌手が病気になれば、声も病気になる。歌手が緊張すれば、声も緊張する。歌手が恐ろしくて震えているとき、声もそうなるのを救うには、きわめて堅実な技術が必要だ。
オペラ歌手は、歌と一緒に演技しなければならないのだ。すべては音楽の形式の中で行われなくてはならない。音楽があると”To be”と言ってから、ちょっと間を置いて、額に手を当て”or not to be”と(演劇と同じように)続けることもできない。カラスの場合、この結合は、まさに奇跡以外の何物でもない。彼女の音楽的、ドラマ的直感は、まことに無欠で、芸術に奉仕すること、実に完璧だ。
(『ティト・ゴッビ -我が生涯』ガーデン・シティ ニューヨーク 1980年〜初出『マリア・カラス批評・思い出・記録 デーヴィッド・A・ロウ編』千代田晶弘訳 1999年・新書館刊・絶版)
師匠格の指揮者 トゥリオ・セラフィン
本作で、ミラノ・スカラ座管弦楽団を指揮したのは、トゥリオ・セラフィン(1878-1968年)でした。同じくイタリアのカリスマ指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ(1867−1957年)の副指揮者として修業の日々をおくり、1924ー1934年、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で活躍した指揮者です。当時のイタリア・ファシスト政権の首相ムッソリーニは、古代ローマ帝国の復活を目指していたので、ローマ歌劇場を第一の歌劇場と考えていました。そこでムッソリーニは、セラフィンをローマ歌劇場の音楽監督として呼び戻したのです。セラフィンはローマ歌劇場音楽監督になりました。
第2次世界大戦後は、イタリア・オペラにおける職人肌の指揮者として、ヨーロッパ中で活躍しました。1949年セラフィンは、ベッリーニの最後のオペラ『清教徒』の主役歌手交代の代役として、マリア・カラスと運命の出会いを果たします。
マリア・カラスの多くのオペラ作品は、セラフィンの指揮のもとで行われました。 マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』 1953年 、ヴェルディ 『アイーダ』1955年、プッチーニ『トゥーランドット』1957年、 ベッリーニ『ノルマ』1960年……。つまり、セラフィンはカラスの師匠役として、アドバイスするようになります。マリア・カラスは、セラフィンとの思い出として次のように語っています。
「(セラフィンはわたしにいいました)とてもいいね。音符も音楽もとてもさらっている。今度は音符をみんな忘れちゃって話すようにしてみないかね?」
(『フランス国営放送 1965年5月18日マリア・カラスとのインタビューより』『マリア・カラス批評・思い出・記録 デーヴィッド・A・ロウ編 千代田晶弘訳』1999年・新書館刊・絶版)
『リゴレット』の録音について
『トスカ』の録音が、1953年8月10日から21日だったのに対して、『リゴレット』はそれから2年後の1955年9月3日から16日にかけて。同じイタリア・ミラノ・スカラ座での録音だけを目的としたセッションとして録音されました。
録音だけのいわゆる「セッション録音」というのは、よくライブ録音のほうが迫力もあると思われるかもしれませんが、クラシック録音で多くのオペラ録音も手がけた若林駿介氏に聞いたことがあります。それによれば、オペラのライブ録音は、舞台で演者が、舞台中を動き回るので、ガン・マイクと呼ばれる一種の望遠マイクを動かしながら、音を拾っていくのだそうです。それに対して、セッション録音は、歌手のコンディションも充分に考慮され、納得がいくまでなんどもなんども録音テイクを重ねられるので、録音は大変だけれども、いい録音が期待できるのだそうです。
14日間も、秋のシーズン直前のミラノ・スカラ座の舞台とオーケストラを借り切って、セッション録音されたというのですから、英国EMIのプロデューサー ウォルター・レッグの力量と才覚はたいしたものです。
「カラスの最上のレコードは準備段階から完成品の出来上がりにいたるまで、すべて私がプロデュースし私が助産師役をつとめたという事実が正当化してくれるだろう」(『レッグ&シュヴァルツコップ回想録レコードのうら・おもて』音楽之友社 1986年刊・絶版)より
もう1枚マリア・カラスの『リゴレット』を見つけた!
カラスが『リゴレット』のジルダを演じたことは、全生涯で、2回しかありません。それは、本作からさかのぼること、3年前の1952年、歌劇場は、北中米メキシコ・シティ、ペジャス・アルテス劇場での6月17日と21日の上演でした。このうち、6月17日の公演がライブ録音としてMQA STEREO化されています。第2次世界大戦後のメキシコは、ヨーロッパのように、戦乱に直接巻き込まれることもなかったので、比較的豊かな暮らしを謳歌していました。『リゴレット』の上演されたペジャス・アルテス劇場も、上記の写真のようにまことに豪奢な歌劇場でした。しかも、そのときのライブ録音が、e-onkyo musicからMQA-Studio 44.1kHz 24bitでダウンロード可能です。配役のうちで、マリア・カラス(ジルダ)ジュゼッペ・ディ・ステファノ(マントヴァ公爵)と、3年後の本作の録音と同じです。
https://www.e-onkyo.com/music/album/wnr190295767303/
これがジャケットです。なにかお気づきになったことは有りませんか?
女性にはまことに失礼千万なお話ですが、ジャケットに写ったマリア・カラスが、いつもの写真のイメージよりもだいぶふくよかです。本作の録音の行われた1955年の前の年、1954年の記録によると、204ポンド(92kg)あった体重が、一気に65ポンド(29kg)の減量に成功し、なんと140ポンド(63kg)まで一気にやせた という記録があるのです。つまりカラスのこのライブ録音はやせる前の公演になっています。そして本作のセッション録音は、やせた後の録音です。
このライブ録音を、ヘッドホンで聴いてみました。舞台で歌う、マリア・カラスのジルダは舞台狭しと動き回ってるのがわかります。また、歌唱のワン・テンポ手前に、ごそごそと、ささやき声が聴こえてきます。これは、舞台中央に、設けられたプロンプター・ボックスと呼ばれる隠れたところから、「コレペティトール」と呼ばれる、舞台の歌手に稽古をつけるスタッフが、今、劇中でどこにさしかかっているか、歌詞を、そっと、歌手に伝えているのでした。このような、プロンプター=コレペティトールの声がはっきりと聞き取れるというのもまさにライブならではのことでしょう。
なお、当日の、オペラ評が、「ミュージカル・アメリカ」に掲載されました。
「アンティ・クライマックスとして、『リゴレット』の平凡な上演があった。道化師を演じたカンポロー二は、歌も芝居もとてもヴェルディの要求を満たしていなかったし、ディ・ステファノの公爵も結構と言うにはほど遠く、ミス・カラスのジルダも、彼女にピッタリした役柄とは言いがたく、この状態を救うまでには至らなかった」(ソロモン・カーン ミュージカル・アメリカ 初出『マリア・カラス批評・思い出・記録 デーヴィッド・A・ロウ編千代田晶弘訳 1999年新書館刊・絶版)より
とまあ、きわめて手厳しい批評ですが、それでも、少なくとも、この公演の批評が載るほど、評判だったこと、そして、なによりも、メキシコシティでマリア・カラスが歌ったことは確かだったことがわかります。
私の試聴では、音質は3年後のセッション録音に長があるものの、ライブ感がひしひしと伝わってきて、マリア・カラスのせつせつとしたジルダの一途な心情を楽しむことができました。
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』全曲
マリア・カラス(ジルダ)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(マントヴァ公爵)
ピエロ・カンポローニ(リゴレット)、他
メキシコ ペジャス・アルテス劇場管弦楽団&合唱団
ウンベルト・ムニャーイ(指揮)
録音時期:1952年6月17日
録音場所:メキシコシティ、ベジャス・アルテス劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)
2017年デジタル・マスタリング
マリア・カラスについて知ることが出来る決定版の映画が登場!
いままでマリア・カラスについて、語られた出版物は、日本語訳だけで、10冊以上の本が出版されています。また、マリア・カラスを描いた映画も多数あります。
『永遠のマリア・カラス』 2002年 劇映画 フランコ・ゼフィレッリ監督 イタリア・フランス・イギリス・スペイン・ルーマニア合作 108分
『マリア・カラス最後の恋』 2005年 劇映画 ジョルジョ・カピターニ監督 イタリア映画 117分
『マリア・カラスの真実』2007年 ドキュメンタリー映画 フィリップ・コーリー監督 98分とありましたが、ここにきて決定版といわれるドキュメンタリー映画が登場しました。
映画『私は、マリア・カラス』
2017年フランスで制作され、2018年日本公開された『私はマリア・カラス』(トム・ヴォルフ監督 フランス 114分 GADS-2009 ¥3,800+消費税)です。2019年夏にDVD(ギャガ)がリリースされました。マリア・カラス(1923−1977年)没後40周年にあたって、未完の自叙伝が発見されたことで、今まで封印されてきた誰も知らないマリア・カラスを知ることが出来ます。
なんといってもすごいのは、これまで、モノクロでしか、公開されたことのなかった、パリ・オペラ座デビュー・コンサートや、ロンドン・コヴェントガーデン王立歌劇場でのプッチーニのオペラ『トスカ』第2幕が、初めてカラー映像で観ることができるという点にあります。また、本作で共演している指揮者で、マリア・カラスの師匠格にあたるイタリア人指揮者トゥリオ・セラフィンとカラスの2ショットシーンもほんの少しですが、垣間見ることも出来ます。
マリア・カラスの歌唱シーンは、プッチーニ歌劇『トスカ』より「歌に生き、恋に生き」、ベッリーニ歌劇『ノルマ』より「清らかな女神よ」、プッチーニ歌劇『ジャンニ・スキッキ』より、「私のお父さん」、プッチーニ歌劇『蝶々夫人』より「なんて広い空!」、ヴェルディ歌劇『椿姫』より「さようなら、過ぎ去った日々よ」、ビゼー歌劇『カルメン』より「恋は野の鳥」などなど多数です。
文:野村和寿
▇参考資料
・SACD
歌劇『リゴレット』マリア・カラス トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座 附属のライナーノーツ対訳より ワーナーミュージック・ジャパンより引用しました。
・本
『マリア・カラス批評・思い出・記録』
デーヴィッド・A・ロウ編 千代田晶弘訳 1999年新書館刊・絶版)
『新潮オペラCDブック7』ヴェルディ リゴレット
(監修:永竹由幸 1996年新潮社刊・絶版)
『レッグ&シュヴァルツコップ回想録 レコードのうら・おもて』
(エリザベート・シュワルツ͡コッヴ箸 河村錠一郎訳 1986年音楽之友社刊・絶版)
■配役
Gilda/Maria Callas
リゴレットの娘ジルダ/マリア・カラス(ソプラノ)
Rigoletto/Tito Gobbi
道化役者リゴレット/ティト・ゴッビ(バリトン)
Il duca di Mantova/Giuseppe di Stefano
マントヴァ公爵/ジュゼッペ・ディ・ステファノ(テノール)
Sparafucile/Nicola Zaccaria
刺客スパラフチーレ/ニコラ・ザッカリア(バス)
Maddalena/Adriana Lazzarini
その妹マッダレーナ/アドリアーナ・ラッツァリーニ(メゾ・ソプラノ)
Giovanna/Giuse Gerbino
ジルダの乳母ジョヴァンナ/ジューゼ・ジェルビーノ(メゾ・ソプラノ)
Il conte di Monterone/Plinio Clabassi
モンテローネ伯爵/プリニオ・クラバッシ(バス)
Marullo/William Dickie
廷臣マルーロ/ウィリアム・ディッキー(バリトン)
Borsa/Renato Ercolani
廷臣ボルサ/レナート・エルコラーニ(テノール)
Il conte di Ceprano/Carlo Forti
チェプラーノ伯爵/カルロ・フォルティ(バス)
La contessa di Ceprano/Elvira Galassi
チェプラーノ伯爵夫人/エルヴィラ・ガラッシ(メゾ・ソプラノ)
Un usciere/Vittorio Tatozzi
案内係/ヴィットーリオ・タトッツィ(テノール)
Un paggio/Luisa Mandelli
小姓/ルイザ・マンデルリ(メゾ・ソプラノ)
■管弦楽・合唱
Coro e Orchestra del Teator alla Sala di Milano
Chorus master: Norberto Mola
ミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団
(合唱指揮:ノルベルト・モーラ)
■指揮
Tullio Serafin
トゥリオ・セラフィン
■トラック紹介
トラック1,歌劇『リコレット』前奏曲(オーケストラ)
Prelude 0:02:22
トラック2,第1幕 第1場 あの名もしれぬ町娘の美女でもって(公爵、バルサ)
"Della mia bella incognita borghese" (Duke of Mantua, Borsa) 0:01:42
トラック3,どちらを見てもぼくのまわりは[あれかこれか](公爵)
"Questa o quella" (Duke of Mantua) 0:01:53
トラック4,素通りとは、あんまりな(公爵、チェプラーノ伯爵夫人、チェプラーノ伯爵)
"Partite? Crudele!" (Duke of Mantua, Contessa Ceprano) 0:01:35
トラック5、なにをご思案で、チェプラーノ殿(リゴレット、ボルサ、合唱)
"In testa che avete" (Rigoletto, Borsa, Chorus) 0:00:53
トラック6,一大事、一大事!(マルーロ、ボルサ、合唱、公爵、チェプラーノ伯爵、リゴレット)
"Gran nuova! gran nuova!" (Marullo, Borsa, Duke of Mantua, Ceprano, Rigoletto, Chorus) 0:02:31
トラック7,話がある(モンテローネ、公爵、ボルサ、リゴレット、マルーロ、チェプラーノ伯爵、合唱)
"Ch'io gli parli" (Monterone, Duke of Mantua, Borsa, Rigoletto, Marullo, Ceprano, Chorus) 0:03:11
トラック8,大胆にも宴を乱してしまった(公爵、ボルサ、リゴレット、マルーロ、チェプラーノ伯爵、合唱)
"O tu che la feste audace" (Duke of Mantua, Borsa, Rigoletto, Marullo, Ceprano, Chorus) 0:01:16
トラック9,第2場 あのじじい、呪いおった(リゴレット、スパラフチーレ)
"Quel vecchio maledivami" (Rigoletto, Sparafucile) 0:04:31
トラック10, 似たり寄ったりか…[おれたちは同じだ](リゴレット)
"Pari siamo!" (Rigoletto) 0:03:46
トラック11,娘か!…お父さま!…(リゴレット、ジルダ、ジョヴァンナ)
"Figlia!...Mio padre!" (Rigoletto, Gilda) 0:06:39
トラック12,ああ、見守っていておくれ、この花を(リゴレット、ジルダ、ジョヴァンナ、公爵)
"Ah! veglia, o donna" (Rigoletto, Gilda) 0:05:07
トラック13, 第1幕~ジョヴァンナ、あたし悪いことしたわ(ジルダ、ジョヴァンナ、マントヴァ公爵)
"Giovanna, ho dei rimorsi" (Gilda, Giovanna, Duke of Mantua) 0:03:10
トラック14,第1幕~愛こそいのち、心の太陽だ(マントヴァ公爵、ジルダ、チェブラーノ、ボルサ、ジョヴァンナ)
"E il sol dell'anima" (Duke of Mantua, Gilda, Ceprano, Borsa, Giovanna) 0:04:18
トラック15, 第1幕~さようなら、さようなら、望みと魂(マントヴァ公爵、ジルダ)
"Addio, speranza ed anima" (Duke of Mantua, Gilda) 0:00:49
トラック16,グワルティエル・マルデ…いとしいみ名をきいただけでも[慕わしきみ名](ジルダ、ボルサ、チェプラーノ伯爵、マルーロ)
"Gualtier Maldè ...Caro nome" (Gilda, Borsa, Ceprano, Marullo) 0:07:26
トラック17,戻った…なぜ?(リゴレット、ボルサ、チェプラーノ伯爵、マルーロ)
"Riedo!...perche? ...Silenzio!" (Rigoletto, Borsa, Ceprano, Marullo) 0:02:08
トラック18,シッ、シッ、いざ仇討にとりかかろう(ボルサ、マルーロ、チェプラーノ伯爵、合唱)
"Zitti, zitti, moviamo a vendetta" (Borsa, Marullo, Ceprano, Chorus) 0:01:27
トラック19,助けてえ、お父さま!(ジルダ、ボルサ、マルーロ、チェプラーノ伯爵、合唱、リゴレット)
"Soccorso, padre mio!" (Gilda, Borsa, Marullo, Ceprano, Rigoletto, Chorus) 0:01:22
トラック20,第2幕さらわれてしまった!(公爵)
"Ella mi fu rapita!" (Duke of Mantua) 0:02:42
トラック21,まつげのさきになみだの玉が(公爵)
"Parmi veder le lagrime" (Duke of Mantua) 0:02:43
トラック22, 殿、殿(ボルサ、マルーロ、チェプラーノ伯爵、合唱)
"Duca, Duca! .... Ebben?" (Borsam, Marullo, Ceprano, Duke of Mantua, Chorus) 0:02:25
トラック23,リゴレットのやつ、かわいそうに!(マルーロ、リゴレット、合唱、ボルサ、チェプラーノ伯爵、小姓)
"Povero Rigoletto!" (Marullo, Rigoletto, Borsa, Ceprano, Paggio, Chorus) 0:03:59
トラック24,廷臣ばら、くさった人種め[悪魔め鬼め](リゴレット)
"Cortigiani, vil razza dannata" (Rigoletto) 0:04:25
トラック25,お父さま!…おお、ジルダか(ジルダ、リゴレット、ボルサ、マルーロ、チェプラーノ伯爵、合唱)
"Mio padre!...Dio! mia Gilda!" (Gilda, Rigoletto) 0:01:50
トラック26,日曜ごとに会堂で(ジルダ、リゴレット)
"Tutte le feste al tempio" (Rigoletto, Gilda) 0:07:00
トラック27,やるべきことはみなやった(リゴレット、ジルダ、案内係、モンテローネ伯爵)
Compiuto pur quanto" (Rigoletto, Gilda, Usciere, Monterone) 0:01:08
トラック28,よおし、仇討ち(リゴレット、ジルダ)
"Sì, vendetta, tremenda vendetta" (Rigoletto, Gilda) 0:02:09
トラック29, 第3幕 好きか?(リゴレット、ジルダ、公爵、スパラフチーレ)
"E l'ami?" (Rigoletto, Gilda, Duke of Mantua, Sparafucile) 0:02:02
トラック30, かぜのなかのはねのように[女心の歌](公爵、スパラフチーレ、リゴレット)
"La donna è mobile" (Duke of Mantua, Sparafucile, Rigoletto) 0:03:12
トラック31,どうもあなたにはいつか(公爵、ジルダ、マッダレーナ、リゴレット)
"Un dì, se ben rammentomi" (Duke of Mantua, Gilda, Maddalena, Rigoletto) 0:01:35
トラック32,美しい恋の娘よ(公爵、マッダレーナ、ジルダ、リゴレット)
"Bella figlia dell'amore" (Duke of Mantua, Maddalena, Gilda, Rigoletto) 0:04:59
トラック33,20両の約束だったな…(リゴレット、スパラフチーレ、公爵、マッダレーナ、合唱)
"Venti scudi hai tu detto?" (Rigoletto, Sparafucile, Duke of Mantua, Maddalena, Chorus) 0:04:01
トラック34, あの青年ちょっといけるじゃない?(マッダレーナ、スパラフチーレ、ジルダ、合唱)
"E amabile invero" (Maddalena, Sparafucile, Gilda, Chorus) 0:06:00
トラック35, いよいよ仇討の時期到来だ(リゴレット、スパラフチーレ、公爵)
"Della vendetta alfin giunge l'istante" (Rigoletto, Sparafucile, Duke of Mantua) 0:04:52
トラック36,だれだ、これは? あいつの身代わりは?(リゴレット、ジルダ)
"Chi mai, chi è qui in sua vece?" (Rigoletto, Gilda) 0:06:37
執筆者紹介
雑誌編集者を長くつとめ、1975年にカール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団日本公演のブラームス交響曲第1番の最終楽章で、鳥肌が立ち、帰り道をさまよった経験を持つ。爾来、クラシックを生涯の友として過ごしてきた。編集者時代、クラシック以外のロックやジャズといったジャンルのアーティストと交流を深めるうちに、クラシックと、楽しさにおいて何も変わらないことに確信を持つ。以来、ジャンルを取り払ってハイレゾまで、未知なる音の発見の喜びを日々捜している。MQAを提唱しているイギリス・メリディアンには1991年以来2回オーディオ雑誌の取材で訪れ、基本コンセプトに魅せられた。またカメラ好きでもあり、特にドイツの光学製品に魅せられ、ライカのカメラ群とそのレンズの蒐集に執念を燃やしている。
『スーベニール(思い出)パート1』 トロンハイム・ソロイスツ
ベートーヴェン 交響曲全集
ダニエル・バレンボイム指揮
ベルリン・シュターツカペレ
ブラームス交響曲全集
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フルトヴェングラーの「第九」
ベートーヴェン:交響曲第九番 作品125「合唱」フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』全曲 マリア・カラス他
シューベルト『未完成』ドヴォルザーク『新世界』より セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
カラヤン!カラヤン!カラヤン!
カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 フィルハーモニア管弦楽団
マーラー交響曲第5番
ショルティ指揮
シカゴ交響楽団
モーツァルト・アリア集~ウェーバー三姉妹/サビーヌ・ドゥヴィエル
『ザ・ニュー・サウンド・オブ・マリア・カラス』マリア・カラス他
マルタ・アルゲリッチ&フレンズ ライブ アット
ルガーノ・フェスティバル2013
メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」
クリスティアン・ティーレマン指揮 ミュンヘン・フィル管弦楽団
ヴォルフ 歌曲集
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)ウィルヘルム・フルトヴェングラー(ピアノ)
ホルスト 組曲『惑星』作品32 サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ハイドン 交響曲第88番『V字』から第92番『オックスフォード』他、サー・サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
『R.シュトラウス 交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》他』
カラヤン指揮 ウィーンフィルハーモニー交響楽団
プッチーニ
歌劇『トスカ』全3幕
マリア・カラス他