プライム・ヘッドフォン・プリアンプ
Prime Headphone Pre Amplifier
ヘッドフォン・イヤホンの再生能力を引き出すアナログ重視設計
メリディアン・オーディオ(創業1977年 英国)は、長くデジタル音声の革新技術の開発で世界をリードしてきました。その成果の一つが新しい音声符号化技術MQA(Master Quality Authenticated)と呼ばれる革新的な音声符号化技術です。この『Prime』はMQAフルデコーダーを搭載した世界で初めての高級ヘッドフォンアンプです。音楽を愛する人のためにメリディアンが世界をリードするDSPテクノロジー(デジタル音声信号処理技術)とハイエンドモデルで培ってきた極めてシンプルかつ巧みなアナログ技術とを凝縮したモデルです。MQA、Hi-Res.(ハイレゾ)ファイルからCDリッピングまで音楽の魅力を最大限に引き出すことにフォーカスした設計思想となっています。
幅160mmとコンパクトながら本格派のヘッドフォンの能力を最大限かつ確実に引き出すドライブ力と、高級オーディオコンポと遜色ないMQAデコーダー搭載プリ・アンプとしても優れたクオリティにより高い評価を獲得しています。音の時間軸精度に着目したMQAの3Dでリアルなサウンドをヘッドフォンだけでなくスピーカーでも楽しむことができます。(スピーカーでの試聴テスト・レビューを読む)
工業デザイナー、アラン・ブースロイドによるラウンド・フォルムのボディは手にした瞬間からハンドメイドの質感を味わうことができます。アルミ製押し出し加工のボディは、筐体の充分な強度を確保するとともに、シンプルながらメリディアン・ブランドにふさわしい美しい質感を備えています。
アナログ入力(2系統)とUSBデジタル音声入力に対応。出力は3系統のヘッドフォン出力に加えてプリアウトを装備。ハイエンド・ヘッドフォンアンプとして使うときには、プリアウトをカットする、ヘッドフォンアンプ専用モードを搭載しております。また、専用ケーブルにより標準ジャック2つをそれぞれ片チャンネル駆動させるデュアルドライブとして使うことにより、さらに安定した駆動能力を発揮させることも可能です。
自社生産の高密度6層基板により、フルサイズコンポ並みの十分な基板面積を確保し、吟味されたオーディオパーツを理想的に配置。またアナログ部、デジタル部の信号経路の最短化と最適レイアウトを実現させると同時にコンパクト化も実現しています。
工業デザイナー、アラン・ブースロイドは、このシリーズで外部からネジが見えないダブル・シャーシ構造によるクリーンなデザインフォルムを採用。常にミニマムで最高音質を目指してきたメリディアン伝統の技術力と独自のエレガントなデザインが統合した、デスクトップサイズのハイエンドモデルです。
オプションの大型トロイダルトランスを搭載した電源ユニットとのシステム(限定バージョン)では、さらに音の純度とアンプとしての高いドライブ能力で、ヘッドフォン、イヤフォンの潜在能力を大きく引き出すことが可能になります。
優れたアナログ特性がMQAのクオリティを引き出す
ハイエンド・ヘッドフォンでは求められるアンプの駆動能力が極めて高くなります。Hi-Res.(ハイレゾ)音源、特にMQAフルデコードの革新的なクオリィを最大限に発揮させるアナログ重視設計が徹底されています。インピーダンス特性においてもクラスを超えた水準を備えており、ハイエンド・ヘッドフォンの潜在能力を大きく引き出すことが可能です。
高品位6層基板
コンパクトながら十分な基板キャパシティを確保。また電源回路、アナログ回路には高品位なオーディオパーツを厳選。ハイスペック(数値)ではなく音の純度を高めるハイエンド・メーカーならではのノウハウを凝縮した一枚基板で信号経路の最適化、最短化が徹底されています。
フロントパネル
リアパネル外観
概要・コンセプト
ハイエンド・モデルで培ってきたオーディオ技術を投入
最新のHi-Res.(ハイレゾ)音源ファイルの再生に対応
USB 入力に加えてアナログ入力(RCAX1 ステレオミニ X1)に対応。プリアンプとして安定し た性能を確保しながら、USB DAC とヘッドホンアンプとしてのドライブ能力を徹底して追求。
高密度 6 層基板によりフルサイズのコンポと遜色ない十分な基板面積を確保し、デジタル回 路とアナログ回路の分離を徹底しクリアーな音質を実現。デジタル回路と共に、音質の決め手となるアナログ信号回路や電源回路に大容量コンデンサーなどオーディオ専用パーツを採用
PC側からのコントロールで0 to -100db の範囲で音量調整。感度の高いヘッドフォンでもきめ細かな調整が可能
デジタルからアナログ変換する際に生じるプリ・リンギング(音の立ち上がり前に付帯する微細なノイズ)を補正するメリディアン独自のアポダイジング・フィルターの搭載により、より音楽の表情を豊かに再現
可聴帯域外にノイズを移動処理することで、SNを改善するメリディアン・オリジナルのノイズシェーピング技術を採用
メリディアンのハイエンドモデルで採用した低ジッター水晶オシレーター実装のクロック回路搭載(2系統)による、アシンクロナス(非同期)伝送方式を採用。192、172kHzの信号もダウン・サンプリングすることなくオリジナル信号のままデジタル処理。また音声処理の遅れを抑制することでビデオ音声のリップシンクロ再生にも対応
プリアンプ回路をシャットダウンする、ヘッドホンアンプ専用モードを搭載
高品位アナログボリュームを信号経路の最適ポジションに置き、フロントパネルから遠隔操 作させることで音声信号の引き回しを排除し信号経路の最短化を追求。
標準ステレオジャックを 2 系統使うことで、左右独立配線されたハイエンド・ヘッドホン試 聴での高品位リスニングに対応。チャネル間の相互干渉を抑制しセパレーションを向上させると同時に、余裕ある駆動力により音楽の表情をより豊かに再現。(デュアル・ドライブ)
YoutubeやCDリッピングなどの音源再生でも、すべての入力信号を最大176.4/192kHz、4倍オーバーサンプリング処理することで音質をより自然なアナログ信号に変換
USB Audio Class2規格準拠、480Mbpsの高音質伝送に対応
英国ケンブリッジ郊外にある自社工場でのハンドメイド生産
■自然なヘッドフォン・リスニングを実現するASP回路(アナログ・スペースプロセッシング)
ASP はリスナーがスピーカーの前で、 音楽を聴いているような自然な音の広がり感『Outside the Head』~頭の外側で音が定位するように音声をアナログ補正する機能です。
2つのスピーカーから音を聞くときの右耳と左耳の両 方で聴いていますが、左右の耳への音の到達時間の差や、頭部の皮膚などの影響により高域の聞こえ方などが異なります。ASP はこれらの補正シミュレーションの信号処理を純アナログ処理によって行います。
操作はフロ ントパネルのアナログスイッチから ON(2 バリエーション)と OFF が選択可能です。録音音源によって効果は異なります。
【主な仕様】
対応サンプリング周波数 /ビット: PCM:44.1~192kHz /最大 24bit
ヘッドフォン出力: 250mW (42Ω)
対応ヘッドフォン・インピーダンス: 16 ~ 1kΩ (推奨ヘッドフォン感度:80db/mW 以上)
入力端子: USB mini B端子1, アナログ:3.5mmステレオミニ1、RCA1
出力端子 :ヘッドフォン端子(ステレオミニジャック1、ステレオ標準ジャック2)
プリアウト端子: RCA1(最大出力3.1VRMS)
信号伝送方式 :USB audio2.0準拠 アシンクロナス方式
クロック:オリジナル・ディスクリート・高精度クロック2系統搭載
対応OS: MacOS10.6.4 以降 Windows XP SP3,Windows 7,8,10
電源: 12V DC (ACアダプター)
外形寸法(WHD) / 本体質量 160x50x150mm 約0.9kg
付属品: ACアダプター、ユーザーガイド